思いのままの色

変な夢と、鞄の中身、日々のさようなら

実家を片付けた話

何のひねりもなく、タイトル通りの話です、実家を片付けてきました。


実家を出てから、もうずいぶん時間が経ってしまいましたが、たまに親に会うと、色々思うことがあって…


家族が溜め込んでいた荷物の一部を、溜め込んでいた本人が、周りの人間の説得に応じて、ついに!手放していいよと、折れたそうで。
(自分が捨てるとは言わないのがミソ)


まあ、私の兄なんですけれども。
やさしくて私にとっては大事な兄は、物を捨てることができないという、私から見たら大変そうな特徴を持っています。



かくいう私自身も、昔はけっこう人のことを言えない感じに物に囲まれた生活を送っていたわけですが、東日本大震災を経て、価値観が一気に変わりました。


被災者ではなかったのですが、このまま物に囲まれていて、ある時大きな地震に見舞われたとしたら。果たして無傷でいられるだろうかと。


どのような運命を辿るのかは未知であるけれども、「防災」のためには部屋の空間を確保しなければと考えるようになりました。


それからしばらくは、実家の私物をほとんど全て引き上げてきて、物の処遇を決めたり掃除をしたりすることを、時間を見つけては繰り返したものです。


人生の棚卸しというのはなかなか、思い出したくないことまで思い出したりして、それでも自分自身のことを私がうやむやにするわけにもいかず、その頃は泣きながら物を捨てていました。


それから久しく時は流れ、その頃からあった兄の私物の一部を、ようやく処分できることになり、感慨深かったです。


というのも、こちらで当時は買っていた雑誌の類いを兄も読みたいと言っていたので、それならばとせっせと実家に運んでいたものでしたので、あれから数年、部屋を物置にさせた責任の一端を私も担っているような気がして、どこか申し訳なく思っていたのでした。


なので、母から兄の決断を聞いて、すぐに私はその雑誌の山を処分することにしました。
皆、そのうち片付けるとか言ってノンキなんですもの!
気が短いので、あっという間に片付けないと気が済まないのですね。


実家に顔を出すと、親が嬉しそうなのがまた申し訳ないんだけれども、ごめんね皆、私は捨てると決めたものはさっさと捨てるのが好きだからここにいるんですよと、運動も兼ねて、処分場まで行ったり来たり。


一度兄に見つかりかけて、冷や汗をかきましたが、本人の気が変わる前に捨ててしまおうと、違う汗を流しながら片付けに勤しみました。


親が申し訳なく思うといけないので、
「これは私の趣味なんだ」
と言いながら、楽しそうに(ここが大事!)片付けを進めました。
実際楽しいのだから嘘は言っていない。ふははははは
まあでも嘘でもいいんです、片付いた部屋で快適に過ごしてもらえれば。


というわけで、任務完了。
他人の家(実家)の片付けは、文句は言わずにあっという間に推し進めるのが重要である、と思います。


少し見えた床を簡単に掃除しておしまい。
元は私の部屋だったところを物置扱いでしたからね、私もどこか寂しかった気持ちをやっつけられました。


「きれいになったね」と嬉しそうな顔が見られて何より、救われた気持ちで有り難かったです。


そして当然のことながら、件のもの以外には
・触れない
・見ない
・訊かない
を徹底。親といえども人様のお家ですから、節度を保つのは大事です。


そんなこんなで、実家を片付けた話、でした。
お疲れさまでした!
(と、自分を労ってみるスタイル)



夢佳