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思いのままの色

© 2017 思いのままの色 夢佳 「音と香りは夕暮れの大気に漂う」

初夏のクローゼット

桜もすっかり葉桜になり、あの夢のような光景がそれこそ夢だったかのように緑が押し寄せてくる。


季節が変わるのは早い。


冬物のコートなんかは3月に入った時点で早々に片付けてしまっていたが、ニットの類いはしばらく出したままで、気が付くと4月も終わり掛けている。


この間、肌寒い時に、うっかりカシミヤのニットを着てしまったが、昼間になるにつれて暑かったのはもちろんのこと、4月の日差しには少々不釣り合いな感じがして、その日の帰宅後に洗って片付けてしまった。


今もしぶとく着ているニットは綿が主体のものだが、もうそろそろ限界かも知れない。


昨年辺りまで春先に着ていたものは、季節が終わった頃に処分してしまったため、今は昨年とは別人のような格好をしている。


今年は何を着ようかな。
と言っても、もう春どころか初夏の気配がしているんだけど。


先日、羽織るものを求めて買い物に出掛けた時に、たまたま見つけた、薄い青に細い細い白のストライプの模様のシャツを買い求めそうになったが、今の私の髪型と相まって、どう見てもブルゾンちえみさんだったので、思い止まった。

ブルゾンさんは好きだけど、三十路の星だと思ってる、私はお化粧も面倒で薄くしかしないし、あんなにセクシーな体型ではないので、シャツをしっかり着て少年のような見た目になってもなあ、と、思い止まったのだった。


何の話だったか、そうそう、結局羽織るものは淡いグレーのパーカーを入手して、あれ?やっぱり少年みたいだ笑、でもグレーのパーカーは冬場も着ていて、それこそ冬用の物を仕舞った代わりにクローゼットにお迎えしたので、見た目は昨シーズンから大して変わっていない。


さすがにパーカーだけで生きていくわけにはいかないので、その中に着るものをどうしようかな、と思っている。


カーキのテロんとした生地のシャツもうっかり増やしたが、そちらにはまだ袖を通していない。


シャツは他にも少し持ってはいるが、アイロン掛けが、ちょっと億劫でなかなか手が伸びない。
季節感はバッチリなんだけどなあ、シャツ。


流行りのふわふわした袖の服とか、花の刺繍が施されたブラウスとか、かわいいけれど、写真や道行く人の着姿を見るだけで満足してしまう。


おしゃれもしたいが、忍者にもなりたいぞ。
どうしよう。初夏のクローゼット。


買い足したグレーのパーカーとカーキのシャツを、とりあえずは活躍させようか。